招待券


クリックすると大きな画像になります/見事当選!無料招待券
「Heidi, Heidi, deine Welt ist die Berge.」
これはドイツ版ハイジの主題歌の唄い出し。
日本版とは曲が全く違う。
ちなみに直訳すると、
「ハイジ、ハイジ、君の世界は山。」

3月初旬から、スカイパーフェクトTVの某局で「アルプスの少女ハイジ」が 再放送されていて、
今現在(5月初旬)、丁度クララがアルムを訪れるところだ。

齢20余年にして、改めてハイジを観て感動の涙を流してしまった。
とくに、ハイジがデーテおばさんに騙されてフランクフルトへ連れて行かれた時、
独り暗い山小屋にポツンと椅子に座るおじいさんがペーターに、
「ハイジはもう、戻ってこんよ、、、、。」
と呟いた瞬間、溢れる涙と嗚咽を我慢することは出来なかった、、、、。

そんなわけで、私はハイジが大好きだ。
実際、マイエンフェルト、デルフリ村、そしてアルムの山にも行った。

私が今回のハイジ展の存在を知ったのは、スカパーで再放送されることもあり、
ふと、ハイジの公式サイト にアクセスしたら、丁度ハイジ展が全国で行なわれていて、
最終場所が私の地元で開催されるという情報を得たのだ。

「嗚呼、なんていう運命なんだ、、、。これはもう、私に行けと神が云っているに違いない、、、。」
と云うのはちょっと詭弁ですが、とにかく、無料招待券が当たるらしいので、
早速私は応募フォームに、スカパーの再放送をきっかけに今回の展覧会を知ったこと、
ハイジを愛するが故にアルムの山に行ったことなど、ハイジに対する思いを切に綴り、応募した。

きっと、私の想いを運営委員会か何かの人は汲み取ってくれたのであろう。
と云うか、応募する人はそんなにいなくて、誰でも当たったのかもしれない、、、。
とにかく、数日後、私の元に無料招待券は届いたのだ。


いざ、出陣


クリックすると大きな画像になります/催事場入口
展覧会初日の3月23日と27日はハイジが来て、
一緒に写真を撮れるとのことだったので、私は27日に行くことにした。

写真に一緒に写る気など皆無で、
ただ遠くから他人と写るハイジを撮ってやれ、という魂胆だった。
当日は日曜、尚且つ事前の広告宣伝されていたこともあり、
催事会場は既に多くの人で賑わっていた。


クリックすると大きな画像になります/お出迎え
私は当選した無料招待券をちょっと自慢気に入口の女性に渡し、早速中へ。
入口付近ではユキちゃん、クララ、ハイジ、ペーターがお出迎え。

更に進むと、ハイジがアニメ化されるまでの経緯や、
キャラクターデザイン小田部羊一氏による数十点の原画、
アニメ制作の資料などが展示されていた。
とくにキャラクターや小物などの設定資料のイラストの緻密さには驚嘆するばかり。

おじいさんの山小屋は、窓がどの方向にどのように開くのか、ドアの取っ手の形、
蝶つがいの形、ある窓は90度までしか開かない、など、実に細かく設定されていた。
更に、クローゼットの中の物の位置、家具、食器、バケツ、鍋、パンとチーズ、
家の中にある全ての物の設定まで、決められてた。

クララの家、ゼーゼマン邸も同様、1階から屋根裏まで、
各フロアーの各部屋が どのような部屋なのか、誰の部屋なのか、実に感心するほど緻密だ。

このようなリアルな設定がなされたのも、アニメを制作するに当たって、
スタッフはスイスのマイエンフェルト(アルムの山の麓の町)やデルフリ村
(原作者ヨハンナ・シュピリがハイジのストーリーを思いついた村で、ハイジの生まれた村)、
ツェルマット、ユングフラウヨホ(アルプスの山の風景)、クララの豪邸、
ゼーゼマン邸のあるドイツ、フランクフルトなどを訪れたことにある。

実はおじいさんは、スタッフがスイスを訪れた際に見つけた木彫りの人形がモデルで、
ロッテンマイヤーさんは、ツェルマットにあるセガンティーニ美術館の女性職員が
モデルとなっていることを始めて知った。

ツェルマット、と云えばマーモットの生息地としても有名だが、
「かわいいの」は実際のアルムの山には生息していないと思われるので、
おそらく、ツェルマットで見たマーモットがモデルとなっていると想像する。


ハイジ登場


クリックすると大きな画像になります/ハイジ、随分と大きくなったねぇ
展示作品を見ていると、奥の方から「整理券○○番をお持ちのお友達〜!」
という声が聞こえてきた。
丁度ハイジの撮影会が始まったようだった。

別に私はお友達でもないが、撮影会場に行き、
よそ様をこっそり(?)撮影させて頂くことに。
やはり撮影しているのは子供連れの家族ばかりで、私のような成人女性は見ているか、
勝手によそ様を撮影してりしていた。


クリックすると大きな画像になります/奥には大角の旦那
撮影会場の手前では、ハイジの砂絵コーナー(500円で砂絵が作れる)と、
フワフワの山小屋コーナー(ビニール素材の空気の入った大きな遊び場で、
子供が中に入ってジャンプしたりするやつ。何て名前 なんだろう、、、?)、
更に奥にはキャラクターグッツのお店もあった。

グッツのお店はチケットを所持していない人でも別の入口から入れるので、
買い物ついでに立ち寄る人も多かったが、
催事場とお土産屋の出入り口には チケットを再チェックする人がいなかったので、
きっと、そのままチケットを 持たずに催事場に入り込んだ不届き物もいたであろう。


クリックすると大きな画像になります/グッツ
ユキちゃんのミニタオル、ポストカード、
ユキちゃんとピッチーのフィギュアを購入し、 再び展覧会会場へ。
(これらの品の他ににも食器や文房具、ぬいぐるみ、ビデオ、DVDやお菓子なども販売 されていて、
公式サイト でも購入可能。)

既にハイジの撮影会が終わり、人も少なくなっていたので、
今度こそゆっくり展示作品を見る事に。

中で一番驚いたのは、初期のキャラクターデザインが最終的なものと大きく異なって いたこと。
中でもハイジの初期デザインは、強いて云えば、キャンディーキャディーが 黒髪になって、
三編みをして、ちょっと田舎臭くなったおませな少女、と云った 感じで、ハイジの素朴さは全くなかった、、、。

スイスのヨハンナ・シュピリの博物館を訪れたキャラクターデザインの小田部羊一氏が、
「おじいさんと2人っきりの山小屋生活で髪の毛に気を配ることはなかったはず」
と聞き、ハイジの髪はショートカットになったそう。

私は実際にマイエンフェルト、デルフリ村、アルムの山を訪れているので、
実在する風景がアニメの中で出てきてたりすると、
徹底した現地の取材があったからこそ、 あの素晴らしい作品が30年経っても色褪せず、
後世に伝えられているのだ、と改めて実感している。

子供の頃にハイジを見たときは、ただ可愛らしいキャラクターと、
アルプスの大自然に憧憬を感じていたが、数年経ち、
大人になってから再度ハイジを見ると、 子供の頃の感動とは違った角度で見ることが出来る。

それは、実はハイジは両親を幼くして失ってから、
親戚中をたらい回しにされていたという辛い経験をしているにも関わらず、
明るく元気にアルムの山で成長して いる、という幼い少女の背負った辛い背景があったのです、、、。

大人の勝手な理由で、親戚中に預けられ、フランクフルトに連れて行かれたり、
実は重いストーリー設定だったのだ。

しかし、ハイジにはいつも優しく見守ってくれるおじいさんや、
いつも助けてくれるペーター、ハイジを成長させてくれるアルムの大自然があったからこそ、
ハイジは辛い逆境を辛い、と感じずに成長したのだと思う。

そういう角度で見ると、この作品は本当に素晴らしく、
大人になったからこそ見る価値がある作品である、と云える気がする。




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