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04/19/2003
季節は春だというのにまだ冬のコートが手放せない日だった。
ミュンヘンオリンピアスタジアムで、高原が所属するハンブルガーSV
(ドイツ語では“ハンブルガーエスファウ”)と、地元ミュンヘンの1860ミュンヘン
(ゼヒチッヒミュンヘン)の試合が行なわれた。
高原、というと丁度私がドイツに入国した2月某日、
同じこのミュンヘンオリンピアスタジアムでBayernMünchenの
あの、ゴールキーパー、OliverKahnオリバー・カーンから記録的なゴールを奪ったのだ。
記録的、と云うのは、オリのゴールセーブ記録。
私は空港からタウシーで市内に向かう途中で、車のラジオでアナウンサーが
「タカハラ、タカハラ」
と、連呼していたので、単純に試合があったのだろう、としか思っていなかったが、
翌日の各新聞では大々的にこの高原の快挙が報道された。
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この時期のブンデスリーガは、バイエルンミュンヘンが首位、
HSVは4位、1860ミュンヘンは中間くらいの順位で、
当然HSVが勝利すると確信していた。
学校の友人4人でスタジアムに向かい、チケットを購入し、
急いで席を探していると、HSVのファンから
「タカハラ!タカハラ!」
と声を掛けられ、別に高原ではないが、同じ日本人、
ついでに同じ県出身の人間として嬉しくなってしまった。
席は、選手が入場してくる場所とは反対の席で、丁度真ん中だった。
私はサッカーの生の試合をみるのは初めてだったが、
スタジアムは案外小さいなあ、と感じた。
もう直ぐ試合が始まる、と思って急いだのに、
スタジアムにはまだ空席が目立った。
これもドイツ人の気質なのだろうか、、、。
時間ギリギリになってほぼ席は満席となり、選手がグラウンドに姿を見せた。
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この日は幸運にも、高原はフル出場だった。
ミュンヘンが地元、ということもあって、1860ミュンヘンのファンが多く、
私の席の周囲も1860ミュンヘンのファンで埋められていた。
(ポツポツ日本人の姿もあったが。)
そんな中で何故かフランス代表のユニフォームを着ていた
ちょっとトンチンカンな友人
hk(韓国出身)。
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前半は1860ミュンヘンの優勢で、高原は活躍するどころか、
ミスが目立ち、相手の選手と接触して転倒したり、
いきなり一人で転倒する場面もあって、私達は少しガッカリしていた。
試合は前半に1860ミュンヘンが1点を先制し、ハーフタイムに。
後半も高原は出場したが、前半同様、残念ながら好プレーは見られなかった。
後に知ったことだが、この日の高原は足を負傷したらしい。
だが、後半になってようやくHSVが同点に追いついた。
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私はゴールが決まったのか、キーパーによってセーブされたのが、
良く見えず、友人に確認したところ、ゴールを決めたようだった。
立ち上がって喜んだが、周囲を見ると1860ミュンヘンファンの冷たい視線が私に注がれ、
私は小声で「今日だけだから、、、高原だけだから、、、。」と呟いた。
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この日は結局1対1のドローで試合は終わった。
2月にオリからゴールを奪った時のような、高原の劇的なプレーは見られなかったが、
同世代、同県出身として、やはり高原を誇りに思えるそんな1日だった。
インフォ
- 当日券はスタジアム横のチケット売り場で販売されています。
- 人気のあるゲーム、バイエルンミュンヘンの試合は完売していることもあります。
- チケットはMarienplatzマリエンプラッツのKaufinger str.カウフィンガー通りの「WOM」というCD屋さんの入口、及び、Hauptbahnhof中央駅地下構内の バイエルンミュンヘンオフィシャルショップ内でも販売されています。
ミュンヘンオリンピックスタジアム見学ツアー
OlympiaParkMuünchenオリンピアパークミュンヘン
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■値段
・大人: 5.00 €
・子供、学生、大学生(学生証提示): 3.50 €
■ミュンヘンウェルカムカードの割引値段
・大人: 4.50 €
・子供、学生、大学生(学生証提示): 3.00 €
■時間
・毎日:11:00(4月-10月)
・およそ60分間のツアー
■待ち合わせ場所
・スタジアムのチケット売り場、北
スタジアムのチケット売り場の地図
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(*T2、と書かれた場所)