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主な登場人物

 管理人kr(kr:当サイトの管理人) / hk(hk:友人、韓国出身) / mh(mh:友人、クラスメイト) / mr(mr:友人、クラスメイト) /
 ツッコミさん(ツッコミさん:謎の鳥) /

爽やかな匂い

3月末、まだまだ寒さが残る日が続いていたが、
気温マイナス、という極寒の日々からはようやく解放され、少しずつ、
春の兆しが見え始めてきた日だった。

翌日はmrさんが帰国するとあって、仲良しクラスメイト4人で
ドイツ観光名所のノイシュヴァンシュタイ城、ホーエンシュヴァンガウ城に行くことにした。

ツッコミさん[ノイシュヴァンシュタイン城は東京ディズニーランドの シンデレラ城のモデルになったんだって。]

朝8時半にHauptbahnhof(Hbf)中央駅の大画面のテレビ前で待ち合わせをし、
週末チケットを買って、レギオナルバーンに乗り込んだ4人。

街を抜け、暫くすると住宅も建物も殆ど見当たらなくなり、辺りは草原や森が 続く。
サイクリングコースが線路と平行し、週末を楽しむ家族や夫婦の姿も見える。

ドイツの街は、日本のように、直ぐ隣の家や近所が異なる市町村ということは殆どなく、
丁度、だだっ広い草原に、ポツン、と街がある、といった感じだ。
一つ一つの街の規模もそんなに大きくはなく、
ドイツ第3の観光都市のミュンヘンも 他のヨーロッパの都市に比べれば小さい都市だ。

そんな爽やかな景色を電車の中から楽しんでいた私たちだが、
ここでお調子者のhkは爽やかな雰囲気を一掃させてしまう、、、。

電車内 管理人kr「あ、見て見て〜。馬だ〜。」

電車は牧草地を走行中。
ドイツ入国以来、ミュンヘンから出たことがなかった私はとても興奮していた。

hk「今日は天気がいいから窓でも開けようよ〜。」

窓を開けて、隙間から顔を出すhk。
少々肌寒い風が吹き込んで来たが、この時期にしては穏やかな気候だったので、
私たちは近くの窓も開けて景色を楽しんでいた。

同じ車両には、他の観光客も多く見られ、
近くに座っていたインド人の親子と(2,3歳くらいの女の子がとてもキュートだった。)
会話を楽しんだりして、到着までの時間を過ごしていたが、、、、。

管理人kr mh mr「、、、、、?」

異変を感じる私たち。
爽やかな光景とは裏腹に、何やら違う空気が、、、。
窓の外を見ると、牧場地帯が続いている。

管理人kr「、、、hk、、、“爽やかな匂い”が するから窓閉めてくれない?」

すっかり窓を閉め忘れていた一同。
牧場からの“素晴らしい香り”に包まれてしまった車両だった、、、、。



学ラン?

フッセン駅に着き、バスに乗ってホーエンシュヴァンガウ城前の駐車場に到着。
チケットセンターで私たちは当然“ドイツ語”のチケットを購入した。

hk「日本語はあるのに何で韓国語はないの、、、?」

チケットに指定された入場時間までまだ余裕があったので、
私たちはイタリアンレストランで昼食を取ることに。
私たちはちょっと陽気でやる気のなさそうなウェイターさんにピザを注文した。

管理人kr「、、、指にナイフとフォークの跡が ついちゃったよ。」

ドイツで食べるピザは薄くて硬い生地の物が多い、、、、。

ホーエンシュヴァンガウ城 そろそろ時間も迫って来たので、ホーエンシュヴァンガウ城に向かうことに。
ホーエンは小高い丘の上にあるので、そこまで徒歩で登らなければならない。
これがなかなか急な坂もあったりして、息が切れてしまう一行、、、。

ツッコミさん[年だね。]

お城の前に着き、電光掲示板に自分たちの指定された時間が表示され、
ようやくお城の中へ。

入口付近で待機していると、どこからともなくガイドの男性登場。
20代後半くらいで、やや背が低めの爽やか好青年であった。
彼のガイドに従い、次から次へとお城内を見学する私たち。

ガイドの青年は、私たち外人がいるせいか分からないが、
とても綺麗なドイツ語を話してくれたので、聞き取り易かった。
しかし、私は爽やかガイドさんを一目見たときから、ずっと気になっていた。

ツッコミさん[え!?まさか、あんた?]

そのことをmhさんに耳打ちする私。

管理人kr「ねぇねぇ、あのガイドさんの 服さぁ、学ランみたいじゃない?」
mh「プッ!本当だ〜。あれは学ランだねぇ〜。」

お城よりも爽やかガイドの服装に気を取られた私たちだった。



恐怖の記念撮影

馬車 ホーエンシュヴァンガウ城を後にして、ノイシュヴァンシュタイン城を目指すことに。

ツッコミさん[ノイシュヴァンまでは馬車、バス、徒歩で行く3つの方法が あるんだよ。]

私たちはバスで行くことにした。

mh「徒歩の方が景色を楽しめるのに、、、。」

既に学生時代にノイシュヴァンを訪れているmhさんはちょっとご不満気味。

バスは急で狭い坂道をわずか5分程度で登ってしまった。
バスを降りて、近くのマリエン橋へ。

マリエン橋からはノイシュヴァンシュタイン城がとても美しく見える。
しかし、下を見ると、、、。
滝つぼ こんな感じ。

私は地に付いていない不安定な場所やガラス張りの高所はとても苦手なので、
1人さっさと写真を撮って橋から退散。
しかし、hkは、、、

hk「kr〜!皆で写真を撮るから戻って来て〜!」
管理人kr(嗚呼、無情、、、。)

あとでデジカメの画像をパソコンに取り込むと、そこには引きつった笑顔で写る私がいた、、、。



日本人団体客に紛れ込む

ホーエンシュヴァンガウ、ノイシュヴァンシュタイン城はドイツ語、英語、日本語などの 言語を選択出来る。
ドイツにいて、日本語の表示など見掛けないが、
やはり日本人観光客に人気のロマンチック街道の地には日本語を見掛けることがしばしばある。
私たちは韓国人のhkと一緒だったので、、、いや!
ドイツ語を学ぶ者として、当然ドイツ語を選択した。

お城入り口 ノイシュヴァン城の前に着くと、既に多くの人が自分の入場の時間を待っていた。
そこには日本人の団体ツアー客がいて、ガイドさんがチケットを配るなど、
忙しそうに世話をしていた。
すると、
ガイドさん「皆さんの入場時間は○時△分ですので、それまで入らないで下さいね〜。」
と、説明する声が聞こえて来た。

ふと、あることを閃いた私。

管理人kr「!そうだ、この団体客に紛れ込めば 日本語のガイドを聞けるんじゃない?」
mh「あ、いいね〜、それ!じゃあ、hkには 私たちが通訳してあげよう!」

というわけで、日本人団体ツアー客に紛れることに。
彼らの入場時間の1つ前が私たちの入場時間だったので、先に改札を通って待つことに。
しかし、他の観光客とは別に、中途半端な場所で4人のアジア人がそわそわと立っている 様子を、
係員のおじさんは見逃さなかった。
ジロジロとこちらを見ている、、、、。

暫くして、日本人団体客も改札を通り、中に入って来た。
私たちは彼らの後ろに付き、お城の中へ入る列に並んだ。
そして、お城の入口へ入ると、先程の係りのおじさんが、
何故だがhkだけ呼び止めてチケットを見せるようにと云った。

しかし、ちゃんと正規のチケットを所持しているし、時間も5分程遅れただけなので、 別にお咎めは受けずに済んだ。

hk「何で僕だけ、、、、、。」

ごめんね、hk

日本語は、お城内のスピーカーから流れるガイドに従って見学するシステム。
国家が傾く程の豪華絢爛、アニータさんもビックリといった感じのお城に一同、 驚くばかり。

hk「ねぇねぇ、通訳してよ。」
管理人kr mh mr「、、、、、、、あ。(忘れてた、、、。)」

ごめんね、hk



英語?ドイツ語?

危険です! 無事に(?)ノイシュヴァンの見学も終わり、
マリエン橋手前のバス停で下りのバスを待つ私たち。
バスが来るまでまだ時間があったので、かくれんぼをして時間を潰していると、
1人の男性が話し掛けてきた。

彼はカナダから1人で来たらしく、
年は30代後半といった感じで、小太りの男性だった。

バスが来るまでの暫くの間、私たちはミュンヘンに住む学生で、
今日は一緒に観光に来たことなど、他愛のない話をカナダ人男性と楽しんだ。

カナダ人男性はただの観光客で、当然ドイツ語は話せなかったので、
私たちは英語で会話をしていたのだが、時折カナダ人男性は不思議な顔付きをして、
会話が止まることがあった。

<再現>
カナダ人男性「君たちはどこに住んでいるんだい?(英)」
管理人kr hk mh mr「ミュンヘンです〜。(独)」

こんな感じ。
そう、私たちはドイツに来てから殆ど英語を使う機会がなく、
ドイツ語の日々だったので、すっかり左脳はドイツ語に侵されていたのだ。
第2外国語を学んでいる人なら経験があることではないだろうか、、、、。

こんな感じで、ドイツ入国以来の初(小)旅行はまさに阿呆な思い出となったが、
わずかなドイツ語オンリー生活で、すっかり左脳はドイツ語で一杯になり、
数年掛けて習得した(はずの)英語が左脳の片隅に追いやられてしまったことに、
喜ぶべきか、嘆くべきか、複雑な感情を抱いた日だった、、、。

-二兎を追うものは一兎をも得ず-